「声優になりたいけど声が…」プロになるには他に大切なことが2つある

声優

こんにちは、アブーです。

「声優を目指すには自分の声は平凡すぎるかな…」
「こんな声で声優目指すなんておかしいかな…」
「特徴はあるけどかなり変な声してるかも…」

声優になりたくても、生まれ持った自分の声に対して悩む方もいるかと思います。

かくいう私も、自分の声がかっこいいと思ったことはなく、声質には自信がありませんでした。

結論をいうと「声優になる・目指すのに声質は関係ない」と考えています。

ここでは、それよりも大切なこと2つと、良い声になるよう自分の声を磨く方法3つについても紹介しますね。

極論:声が役に合うかどうかが大事

これは極論ですが、オーディションの結果を左右するものとしては、声優の場合は声質がキャラに合うかどうかが大切なようです。

表現力や対応力、読解力などの技術も大切ですが、いくらそれらが伴っていても、

キャラのイメージに合わなければオーディションで合格はもらえないと、その時の講師陣やオーディション番組などでよく耳にしていました。

色んなキャラに対応できるように練習は必要

とはいえ、得意な役回りだけを練習するのではなく、他のタイプもできなくはないレベルまで練習しておくことは大切です。

例えば、クールなキャラクターで100点を出せるなら、熱血な主人公で80点、三枚目キャラで60点など。

理由としては、事務所のマネージャーが営業で声優をプッシュしやすくなるからです。

また、声優のギャラは30分のアニメに出演して少なくて15,000円。

セリフの量に限らず15,000円なので、できるだけ幅広く対応できる声優のほうが制作費の節約にも繋がることがわかります。

練習しているうちに「良い声」になっていく

声質を気にする必要はあまりないですが、声質を良くしていく練習は大切です。

体は楽器だと考えて、ずっと声を磨くことは必須でしょう。

ここでは声優志望の方が声を良くするためにできることをまとめてみました。

滑舌を良くする練習

まずは外郎売りですね。一通り覚えて、言いまくって録音しましょう。

その上で自分の弱点がどの行にあるのかを探してみましょう。

例えば、私の場合はラ行が弱かったです。

また、行に関係なく、セリフを喋っていると特定の文字が一瞬しか発音されていなくて、

録音してみると声としてほぼ聞こえない、なんてこともありました。

滑舌は人によって上限はあるかもしれませんが、練習次第で必ず改善できる部分でもあります。

それゆえに、滑舌が甘いと練習をしていないのでは、と思われることもあるでしょう。

大きな声を出す練習

これは呼吸とカラオケかと思います。

呼吸は腹式呼吸ですね。

息を吸ったときにお腹が膨らんで、吐く時にお腹が小さくなっていく、胸がメインで動くわけではない呼吸です。

カラオケではシンプルにできるだけ大きな声で歌いましょう。

歌う以外では、地声のままでできるだけ遠くまで声を出す感覚で、外郎売りをしてみましょう。

声の高低の幅が気になる方は、声が出なくても高い声の曲に挑戦するのがおすすめです。

最初は出なくてもトライしているうちに徐々に高い音が出始めます。

裏声が出る範囲は地声も届くと言われていますので、喉に負担をかけすぎない程度に挑戦していってみてください。

私の場合は、BUMP OF CHICKENが歌いやすいくらいだったのが、徐々に上がっていってONE OK ROCK、

出すだけなら残酷な天使のテーゼも原曲で出るようになりました。

秘技!良い声を出すコツ

実は良い声を出す基本的なテクニックがあります。笑

何かを思い出したくて、でもあと少しのところで思い出せない…、そんな場面でパッと答えが思いついたときの「アァ〜!!」

このときの鼻から息と一緒に抜けるアァ〜。

鼻の骨というか頭蓋骨が軽く響くような感じをキープしてセリフを話すと良い感じの声が出やすいです。

これは文章で説明がしにくいところですが、掴めると一気に声に自信が持てるようになるので、ぜひ試してみてください。

声質よりも!声優として大切なもの2つ

声質は練習すれば身についてくることがわかったかと思いますので、ここからは人間力と技術力について説明します。

人間力は人としての魅力、技術力は表現力や対応力みたいなことろですね。

人間力

人間力が高い人とは…、シンプルに良い人であることは大切ですよね。

困っている人がいたら助ける、周囲の人のことを考えて動く、人の気持ちを考える。

別の言い方だと思いやりのある人って言葉が近そうですよね。

制作の現場は技術があればOKではなく、その場の人たちと一つの作品を作る空間

性格が悪い人や人間としての程度が低い人(なかなかいないとは思いますが)よりも、接していて気持ちの良い人と仕事をしたいですよね。

そんな人になれるように、人間力はこの先の人生でずっと磨いていくつもりで過ごしておきましょう。

技術力

良いお芝居をするための技術としては、表現力・読解力・滑舌・想像力・対応力などがありかと思います。

表現をする時の抑揚の付け方や声の出し方、役の心情を想像すること、自分の声を聞いて視聴者がどんな気持ちになるのか、、、。

言い出したらキリがないですが、これらが把握できるように、日々技術を磨いていくことが大切です。

基本的には養成所などのレッスンにしっかりと向き合うことで身についていくことが多いと思います。

人によって得意・不得意もあると思いますので、それらは担当の講師に見てもらってフィードバックをもらい、

長所を伸ばし、短所は平均レベルには持っていけるようにしておきましょう。

また、技術の中でも、読解力や想像力は人間力と比例するものでもあると思います。

思いやりのある人は相手の状況や気持ちを想像して動ける人が多いと思うので、読解力や想像力も高くなりやすいといえるでしょう。

おまけ:良い声は声優業以外でも役に立つ

良い声は声優業以外でも役に立ちます。

日常生活では聞き心地の良い声を出せるようになりますし、それがきっかけで良くなる人間関係もあるかもしれません。

声を褒められる経験があれば自信にもつながりますし、イベントを主催する知人がいたら

「今度MCやってよ!」なんて言われることもあるかもしれませんね。

自分の声質がわからない人は…!

自分の声の印象がよくわからないという方は素直に周囲の人に聞いてみましょう。

同じ養成所のクラスの人や、講師の人、オンラインで養成所以外のクラスを受けているならその講師、

単発のワークショップの先生、声優とは無関係な学校の友達などなど。

友達だと気を遣われるかもしれないので、頑張って両親や兄弟・姉妹に聞くのもよいでしょう。

私が実際にしたことですが、少しお金を使っても良いと思う方は、

ボイスサンプルを複数作ってランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングサイトで第三者に聞いてみるのもありです。

各ボイスサンプルごとにどんな印象を持ったか、既存のアニメだとどのキャラに合いそうか、など。

1人あたり200~300円の報酬を渡して、聞いてみて、後で一覧化してみると、客観的で信頼できるデータが手に入りますよ。

まとめ

声優になりたいけど声が気になるという方に向けて、説明しました。

声質は人によって様々なあくまで個性、あなただけに合うキャラクターが必ずいるので、気にしすぎずに声を磨いていきましょう。

とはいえ、人間力や技術力は磨き続けることが大切です。

確かな基礎力の上に、あなたの声質という唯一無二の個性を上乗せして、立派な声優になってください!

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