こんにちは、アブーです。
今回は「声優になれなくてよかった」という意見について、声優を目指していたことがある立場から、深掘りしてみようと思います。
- 声優になりたいけどなれなかったらどうなるんだろう?
- 声優を目指した後に違う道を歩んだ人ってどんな感じ?
- どんな人が声優になれなかったあとに後悔するの?
こんな疑問を持っている方に役立つ内容になっています。
結論、「声優は、なれなかった時の未来も想像してから目指すとOK」です。
筆者が「声優になれなくてよかった」と思う瞬間
自分自身としては、声優になれなくてよかった、と思うことはないですね。
なりたくて養成所やレッスンに通っていたので、なれるに越したことはないです。
どちらかというと、「声優になれなくて”も”よかった」という表現のほうが適切だなと思います。
なぜ「なれなくて”も”よかった」と思えるのか
私の場合、声優になれなかったら人生が終わる、みたいな状況ではなかったからだと思います。
声優になれなくても、
- 楽しんで取り組めるものがあった
- やりがいを感じられるものがあった
- 仕事にさせてもらえるものがあった
こういうものがあったから、「なれなくてもよかったな」と思えています。
何よりなれなかったとしても、ちゃんと挑戦できたことに対する満足感があるのも大きいです。
もし挑戦していなかったらきっと、
- あのとき挑戦してたら…
- 仕事がダメでも声優で上手くいくかも…
- 挑戦できてない自分ダメだな…
と、ネガティブな方向に向かっていたと思います。
それに、思い描いていた声優像にはなれなくても、学んだことや得たことはたくさんありました。
声優志望の経験で得たもの7つ
声優を目指す上で経験できたことはこれらです。
- 声優という仕事をリアルにイメージできた
- 滑舌や発声が良くなった
- 自分の声の印象を知ることができた
- お芝居をより楽しめるようになった
- 人前に立つことにさらに抵抗がなくなった
- 普段出会えない人に出会えた
- 自分がしていきたいことが明確になった
etc…
それぞれ説明していきますね。
声優業をリアルにイメージできた
もし声優になれたら、
- 「ずっと喉のケアしなくちゃな」
- 「台本、手放せないな」
- 「住まいは東京じゃないとダメだな」
どういう日々が待ってるのかをリアルにイメージできました。
自分がそういう生活を送り続けることができるのか、その生活のために何を捨てられるか。
自分の人生について、譲れるもの・譲れないものを、より鮮明に考えることができました。
滑舌や発声が良くなった
養成所やレッスンに通うと、自分のお芝居に対してフィードバックをもらうことになり、自分でも自分の声を何度も聞くことになります。
どんな時に滑舌が甘くなるのか、聞き取りづらい声になるのか、癖を修正することになるため、自然と聞き取りやすい声になります。
私はラ行が苦手で、声を大きく出すと一瞬早口になる、みたいな癖がありました。
自分の声の印象を知ることができた
これは日常生活の声というよりも、お芝居中の声に関することですね。
自分としては低い声を出しているつもりが、周囲にはそんなに低く聞こえていなかったり、
悪役の声を出したつもり、本当は優しさを隠しているキャラクターに聞こえていたり。
講師や同じクラスの人からフィードバックをもらうことになるため、
自分自身の声の印象を、より客観的な視点から知ることができると思います。
お芝居を解像度高く楽しめる
お芝居の技術的なところや、登場人物の心情を深く探ることになるため、普段何気なく見ていた作品の見え方や聞こえ方が変わりました。
見慣れた作品であっても、
- 「このキャラってこんな気持ちもあったんだ」
- 「このセリフを強調するために前後の読み方が調節されてるな」
- 「この声優さん、このシーン神がかってるな…」
などなど。
昔大好きだった作品やRPGゲームなども、見直してみるの、おすすめです。
人前に立つことに抵抗がなくなる
緊張はしますが、抵抗感は薄れていくと思います。
私の場合、ダンスをしていたのでそんなに緊張はしないと思っていたのですが、ダンスだと振り付けをすれば良いのに対し、
お芝居は声を出したり、小さな仕草が印象を決めたり、緊張がモロに伝わりやすいなと感じました。
私の場合は、「自分の体や声はあくまで作品を表現する道具なんだ」と思うことで、緊張を和らげたりしました。
おかげさまで、お芝居を経験するにつれて、人前に出ることにさらに抵抗が少なくなりました。
普段出会えない人に出会えた
養成所やレッスン、コミュニティには、色々な属性の方が集まります。
職業や年齢など、その養成所で同じクラスにならなかったら絶対出会わなかっただろうなと思う人に出会いました。
講師陣も、お芝居で生活している生の人に出会うだけで、衝撃がすごかったです。
そういう人達の間でどんなことが流行っているのか、どんな人生を歩んできて、いつ声優になりたいと思ったのか。
話を聞くだけでも自分の人生経験が広がった気がするし、逆に自分がそういう人達にどう思われる人間なのか、自然と自己認識も深まったと思います。
自分がしていきたいことがより明確になった
自分が本当に声優じゃないとダメなのか、声優以外にこの人生で優先したいことはないのか、実感を持って考えることになりました。
自分の場合は「声優は楽しいけどそれ以前に自分が自分の人生でやらなきゃいけないことあるよな」と思う節がありました。
また、「そもそもテレビアニメじゃなくても映像に声をあてられるよな」と思うこともありました。
今は映像も台本もAIを使えば作ることができますし、発信もYouTubeや映像系のSNSなど、無料で使える媒体が揃っています。
どういう仕組みで声優にお金が支払われるのかも学べたため、私の場合は、今やらないと後悔しそうなことを選び直すことができたと思います。
ネット上で見かける「なれなくてよかった」話
声優志望の末路に関する発信は最近増えていると感じます。
なかには、想像を絶するような努力をした上で泣く泣く声優をやめて、それでも「なれなくてよかった」と語る方も少なくない印象です。
こう話すのは本気で取り組んだ方々だと思います。
で、こういう方が「なれなくてよかった」と語る場合、何らかの理由で思い詰めているものがあったからだと感じています。
- 「ここまで努力したんだから」
- 「なるって決めたから」
- 「家族に沢山お金を出してもらったから」
事務所から相手にされなかったり、周りからいじめられていたり。
単純に声優として芽が出なくて、でもそれまでの積み重ねがあるからこそやめられなかった、という人がいる印象です。
でも、やめることで解放されて、ストレスで出ていた症状なども改善して、「なれなくてよかった」と語るページをいくつか見てきました。
なりたくて目指したはずだったのに、最後は「なれなくてよかった」と真逆の気持ちになるくらい、向き合った結果なんだろうなと、勝手ながら思います。
最悪の未来をシミュレーションしておく
声優に限りませんが、何かに挑む時は「最悪の未来を一度シミュレーションしておく」のが大切です。
声優の場合なら、通うのに年間数十万、高ければそれ以上、お金だけでなく通う時間や練習の時間など、多くのリソースが必要になります。
- それらの生活で自分は何を得るのか?何を成すのか?
- 得たもので何をしていくのか?
- 何ができれば幸せに過ごしていけるのか?
これらを明確にしたうえで挑む時には、
- 何ができなかったらマズいのか?
- もしなれなかったら何で仕事をしていくか?
- どうなったら諦めるのか?
良くない未来になってしまった時や、損切りのタイミングなどを考えておくとよいでしょう。
養成所や専門学校など、挑戦したり、飛び込んでみたりしないと答えがわからないこともあると思いますが、
それでも、考えが全くないまま進んだり、自分を誤魔化して進んだりすることは、やめておくことをおすすめします。
大体の問題はお金
とはいえ、声優志望の方の場合、ほとんどの問題はお金だと思います。
- 学費を払い続けられない
- 卒業した後に仕事がないかもしれない
- 声優以外の仕事をしたくない
極端ですが、いずれもお金があれば解決しますよね。
そのため個人的に声優志望の方におすすめしているのが、「声優以外で自分で稼ぐ力を身につけること」です。
会社の仕事でも良いですし、大学の専攻を活かした仕事でも、フリーランスでも、なんでもいいと思います。
それらを先にスケジュールに入れた状態で、残りの時間を声優に使えると、大きな問題はないと思います。
また、今はテレビ以外でも、アニメに声をあてることは可能です。
AIで作った動画に、自分で声をあてて、それをSNSで発信して、フォロワーを獲得できれば、それでお仕事に繋がることも現実的な話です。
「自分の声がどういう場面で人の役に立つか」を考えていると、自然と仕事をさせてもらえるようになると思います。
挑戦しても良いと思う人
逆に、挑戦しても大丈夫そうだなと個人的に思うのはこんな人です。
- 挑戦しないと後悔しそうな人
- 最悪のパターンが回避できそうな人
- 既に仕事があって生活の心配がない人
その上で、こういう適正があれば、より楽しく声優を目指すことができると思います。
- 素直さと自信のバランスが良い人
- 歌/ダンス/表現をしてた人
- ルックスがいい人
- いざとなれば東京に引っ越せる人
etc…
過去に詳しく説明した記事もありますが、声優という道が気になっていて、お金の心配もなんとかなりそうなら、挑むことをおすすめします。
やらない後悔のほうが後で強く残りますし、何事も年齢が低いうちに挑戦しておいたほうが、人生が豊かになります。
なれてもなれなくても明るい未来がある
ここに書いたことを参考にしてもらえれば、声優になれなくても明るい未来はあると思います。
「自分で主体性を持って動く」という前提を忘れずに、野望を企ててください。
あなたが良い声優ライフを送れますように。
よかったら他の記事も読んでみてくださいね。
今回も読んでくださって有難うございました!


