社会人から声優になるには?仕事と両立して夢を追う方法

声優

「声優になりたい」という気持ちがずっと心の奥にあるけれど、もう社会人だし…とあきらめかけていませんか?

実は社会人から声優を目指す人は多いです。

年齢や経歴に関係なく、夢に向かって一歩を踏み出すことは決して遅くありません。

この記事では、社会人として働きながら声優を目指すために必要な準備や、よくある不安への向き合い方をわかりやすく解説します。

限られた時間や環境の中でも、自分らしく夢を叶えていくヒントを見つけてください。

社会人から声優を目指す人は多いしむしろ現実的

社会人で声優を目指すのは、意外かもしれませんが良いタイミングです。

学生だと仕事や進路で悩むことが多いですが、社会人だと自分で養成所の資金を貯めることができるし、

パソコンやマイクなどの備品を揃えることもできる、声優業が軌道に乗るまで会社人として稼ぐことも可能です。

矛盾した言葉ですが、安定した状態で声優という目標を追いかけることができますよ。

学生時代に諦めた夢を追う人も

「一度は夢をあきらめたけどやっぱり声優になりたい!」

そんな思いを胸に、社会人になってから再び声優を目指す人は少なくありません。

実際に私が養成所に入ったころには、クラスの半数ほどが社会人でした。

就職や進学、家庭の事情などで声優の道を断念した人でも、

大人になって自分の意思でチャレンジできるようになった今こそ、夢を実現するチャンスだといえるでしょう。

社会人経験が活きる場面もある

ビジネス経験や人生経験は、演技に深みを与えてくれます。

声優は「声だけで感情を伝える仕事」で、そのためにはリアルな感情や人間関係の理解が求められます。

人生経験がそのまま演技の幅につながるため、社会人経験を活かすことで人に届きやすいお芝居がしやすくなるでしょう。

今までの大変だったことやすごく嬉しかったこと、一見無駄に思えていた経験など、全てが武器になります。

また、社会人としての責任感や自己管理能力、練習などのスケジューリング力なども、レッスンや現場で評価されるポイントになります。

30代・40代でデビューした声優も

声優業界は年齢がすべてではありません。

実際に、30代や40代で声優としてデビューした人もいます。

たとえば舞台俳優から転向した人や、長年声の仕事をしていてアニメ作品でブレイクした人など、さまざまな経歴があります。

今ではやり方次第で、個人で仕事を獲得できるような時代です。

年齢を理由に諦めるのではなく、今の自分の強みをどう活かすか、どうやって仕事を獲得するか、

試行錯誤を長期間にわたって続ける姿勢が大切です。

社会人から声優になるための準備

社会人から声優を目指すといっても、何から始めたらいいのかわからないという方もいると思います。

ここでは、声優になるために身につけたいスキルや、具体的な準備のステップについて紹介していきます。

まずはレベルチェックや情報収集

自分がどんな声優になりたいのか、今の自分のレベルはどうなのか、何が強みで弱みなのか、などなど。

まずは、自分の状況をチェックしましょう。

そして、養成所の入所試験やワークショップ、オーディションなどの情報を集めることが大切です。

入所試験の多くは12月〜3月あたりです。

オーディションやワークショップはものによりますが、通年どこかしらで開催されているでしょう。

東京近辺にお住まいの人は対面で参加できるものが多いかと思います。

地方にお住まいの人はYouTubeで勉強したり、リモートで受けられるレッスンやスクールを探したりするとよいでしょう。

発声・滑舌・演技力の基礎を身につける

声優として活動するためには「聞き取りやすくて感情を伝えられる声」が必要です。

そのためには、正しい発声や滑舌のトレーニング、そして演技力の基礎が欠かせません。

YouTubeや本などを活用して独学で始めるのもOKですが、ある程度のレベルに達するにはやはりプロによる指導が近道です。

ボイトレや演技レッスンなどを受けてみましょう。

また、プロの指導が受けられないからといって諦める必要はないです。

声を出すのが苦手ならカラオケでしっかり歌うことに慣れる、YouTubeで腹式呼吸だけでも身につける。

できなくても下手でも”やる”という精神が大切です。

ボイスサンプルを作成する

少し踏み込んだ準備ですが、自分の声の魅力を伝えるためにボイスサンプルを作ってみるのも良いでしょう。

自己紹介やナレーション、キャラクターボイスなどを録音した音声ファイルで、オーディションなどで提出することが多いです。

自宅に録音機材をそろえて宅録する人もいれば、スタジオでプロのエンジニアに録ってもらう人もいます。

最近はリーズナブルな宅録機材も増えているので、最初はスマホや簡易マイクで試してみるのもアリです。

無料ソフトのAudacityを使えばパソコンで簡単なノイズキャンセルも可能です。

オーディション・事務所をピックアップする

社会人の場合、時間や場所に制約があることも多いため、平日夜や土日に通える養成所を選ぶのがおすすめです。

最近では、オンラインでのレッスンや通信講座を用意しているところも増えているので、ライフスタイルに合った選択肢が選べるでしょう。

養成所のオーディションは冬〜春あたりに定期的に開催されています。

突発的にワークショップが開催されることもあるので、気になる養成所の情報はこまめにチェックしておきましょう。

社会人が声優を目指すメリットとデメリット

社会人が声優を目指すうえで何が利点で何が注意点なのか、気になる人も多いのではないでしょうか。

この章では、社会人が声優を目指す上でのメリットとデメリットを整理していきます。

メリット3つ(有利な点)

社会人が声優を目指すときの利点は大きく分けて3つあります。

経済的に安定している
すでに収入のある社会人だからこそ、養成所やレッスン代、機材への投資がしやすいというメリットがあります。
金銭的な不安が少ない分、精神的にも余裕を持って学ぶことができるでしょう。

・人生経験がキャラクターに深みを与える
仕事を通じて得た対人スキルや感情の引き出しは演技の幅を広げてくれます。
リアルな経験をもとに声で演じる力を育てられるのは、社会人ならではの強みです。

・ビジネススキルをセルフプロデュースに活用できる
社会で培ったビジネスマナーやSNS活用スキルは、セルフブランディングにも活かせます。
フリーランスとしての活動や副業として声の仕事を始める際も大きなアドバンテージになります。

デメリット3つ(不利な点)

反対に、社会人が声優を目指すうえでの注意点はこんな感じです。

時間が限られている
平日は本業があるため、練習やレッスン、オーディションの時間が取りにくいという悩みがあります。
特に仕事を獲得した後は、現場の収録が平日昼間に行われることも多いためスケジュール調整が必要です。

体力的な負担が大きい
仕事終わりや休日にレッスンや宅録をこなすのは想像以上に体力が必要です。
無理をすると本業にも支障が出てしまうため、体調管理も重要なポイントになります。

周囲の理解を得にくいことも
家族や職場の同僚に夢を打ち明けにくいという人も多いです。
「本気なの?」と疑問を持たれることもありますが、自分の中で覚悟を持って行動することが大切です。

声優を目指すことと本業を両立させるコツ

「本業と両立させられるかな…」と不安な方も多いかと思います。

でもアスリートの世界とは違って、お芝居の世界は正解がない分野です。

意外な経験がお芝居に役立つことも十分ありますので、マインドを大切にして、工夫して過ごすことが大切です。

ここでは、働きながらでも着実に夢に向かうためのコツを紹介します。

とにかく時間の使い方を工夫する

スキマ時間をうまく活用していくのが成功のカギです。

通勤中に台本を読む、昼休みに発声練習、週末は集中してレッスンなど、ライフスタイルに合わせたスケジュールを立てると効率的です。

外郎売や台本を覚える作業などは信号待ちでも、仕事中の隙間時間でもできます。

お芝居の世界はいろんな経験が役に立つので、何かを無駄にしてしまったときや忙しくて練習ができないときでも、

「これもきっとお芝居の役にたつ!」と思うことで救われる瞬間があるでしょう。

録音や編集などの作業などは朝活や夜活などで習慣化できると続けやすくなります。

楽しく取り組んでモチベーションを維持する

同じ目標を持つ仲間がいるだけで、やる気はぐっと高まります。

最近ではSNSなどのコミュニティで情報交換をしたり、レッスン仲間と励まし合ったり練習したりするのがおすすめです。

仲間と比較することで見えてくる自分の弱点や強みもありますので、交流は大切にしていきましょう。

養成所なら、毎回のレッスンごとに課題・目的を明確することで、着実に夢に近づいている実感を持つことができるでしょう。

自分の成長記録を残す日記やボイス投稿なども、時折振り返るとモチベーションアップに繋がるときがあります。

休むことも大切に

真面目に取り組み続けることはとても大切です。

でも、体調を崩さないように適度に休むことも同じくらい大切です。

お芝居は真面目さだけでなく、遊び心も大切な分野なので、遊び心を持つ余裕も意識したいところですね。

しっかりリフレッシュすることも芸の肥やしになるので、たまにはしっかりと休んだり遊んだりする予定も入れましょう。

まとめ

  • 社会人から声優を目指す人は多く30代・40代でデビューする人も珍しくない
  • 社会人の強みである経済力や社会経験を活かして時間と体力の管理がカギ
  • 養成所やレッスンを活用しながら少しずつでも前進することが成功のポイント

夢に遅すぎるなんてことはありません。

「なりたい」という気持ちが十分なスタートラインです。

今日からできることを少しずつ始めて、着実に積み上げていきましょう!

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