「声優になりたいけど、自分に向いてるのかな…?」
声優志望の方にはこんな風に悩んだことがある方は多いでしょう。
声優という仕事には、確かに“向いている人”の共通点があります。
でも、それだけで決まるものではないし、努力や環境次第で道が開けることもたくさんあります。
この記事では、声優に向いている人の特徴や、向いていなくても始められること、今からできるアクションについて詳しく解説します。
声優に向いている人の特徴5つ
声優に向いている人には、いくつかの共通点があります。
「自分ってどうなんだろう?」と自己診断するときにチェックリストとして、当てはまるものがないか見てみましょう。
声や演技に興味がある
声優の第一歩は、「声を使った表現が好き」「声を使って良い表現をしたい」と思う気持ちです。
子どもの頃からアニメのセリフを真似していたり、友達の前でモノマネを披露するのが好きだったりした人は、自然と声優の素質を持っている可能性があります。
「このキャラの声はどうやって出してるんだろう?」「このシーンってどんな気持ち?!」と気になったことがある人は、その好奇心こそが強みです。
継続して努力できる
声優の世界は華やかに見えるかもしれませんが、地道な努力や報われないことの方が多いです。
発声練習や滑舌トレーニング、演技の練習など、毎日の積み重ねは欠かせません。
レッスンにコツコツ通い続けたり、忙しくても自主練習を続けられる人は、着実に力をつけていくことができます。
向いているかどうかは「才能」よりも「継続力」が大きな鍵になります。
コミュニケーション能力・表現力がある
声優は、声の演技を通してキャラクターの感情や思いを伝える仕事です。
そのためには、台本の意図を読み取る理解力と、自分の声で表現する力が必要です。
また、ディレクターや共演者と連携しながら作品を作る場面も多いため、人と円滑にコミュニケーションが取れることも大切です。
声優は会社員というよりもフリーランスと同じような立場で、待っていても仕事は来ず人から仕事をもらうことが多いでしょう。
業界内に知っている人が多いほど声優として生き残りやすくなるため、つながりを作る意識は大切です。
普段から人の気持ちを読み取るのが得意な人や、話すことで相手の気持ちを動かせる人には向いています。
想像力が豊かで感情移入ができる
アニメやゲームのキャラクターは、実際には存在しない存在です。
それでもリアルに感じられるのは、声優がキャラクターに命を吹き込んでいるからです。
そのためには、シチュエーションやキャラクターの背景を想像しながら、感情をのせて演じる必要があります。
現実ではあり得ないシーンであっても、今までの経験から近いと感じられる状況を思い起こしたりすることで、リアルな表現をすることが求められます。
共感力が高く、誰かの気持ちを自分のことのように感じられる人は、演技にも深みが出やすいです。
たとえ内向的な人であっても、それが武器になり、声優の適性につながることがあるでしょう。
自己管理能力がある
声優にとって「声」は商売道具、つまり命です。
喉のコンディションを管理することはプロとして毎日欠かせません。
たとえば、体調管理や睡眠、食生活に気を配ったり、大事な前日に無理をしないといった意識も大切です。
また、フリーランスで働く人も多いため、スケジュール管理や自己ブランディングなど、自分自身を律する力も必要です。
生活全体を整えることが、長く続けるための土台になります。
声優を目指すなら向いているだけじゃ足りない
「向いている」と言われても、実際に声優として活躍するにはスキルや環境も重要です。
また、逆に「向いていないかも…」と思っている人でも、努力次第で道は開けます。
スキルや環境を整えることも重要
いくら「声優に向いている」と言われるような性質を持っていても、現場で通用するためには技術や努力を続ける姿勢が必要です。
発声・滑舌・アクセント・感情表現・マイク前での演技など、技術面だけでも求められるスキルは多いです。
そのうえでコミュニケーション能力や周囲のことを考える力、総合的な人間力も大切です。
また、宅録(自宅録音)が一般化しつつある今、最低限の録音機材やノイズ対策の環境を整えることも必要なことでしょう。
向いていなくても努力でカバーできる部分もある
一方で、「自分は向いていないかも…」と感じている人でも、努力次第で声優として活躍している人はたくさんいます。
最初は滑舌が悪かった人も、コツコツとトレーニングを続けて改善したり、
感情表現が苦手だった人が、演技レッスンを重ねて役に入り込めるようになった例もあります。
今では事務所に所属することだけが声優として稼いでいく方法ではありません。
極端な例ですがフリーランスとしてクラウドソーシングサイトで宅録声優をすることも、声優として生きる道の一つ。
SNSなどでバズったりフォロワーを多く獲得できたりすれば、自分の力で仕事を獲得していくことも現実的なことです。
「向いていないかも…」という不安にとらわれず、挑戦と継続の中で、自分らしい道を切り拓いていくことが大切です。
声優を目指すなら今からできること
夢を形にするためには、今この瞬間からできる行動があります。
スキルを磨く、環境を整える、チャレンジしてみる、まずは小さな一歩から始めてみましょう。
ボイストレーニング・演技の勉強を始める
声優として必要なスキルは、独学でも少しずつ身につけることができます。
いろんな表現ができる喉を作る作業ですね。
最近では、発声や滑舌、感情表現などを学べる書籍やYouTube動画も豊富です。
現役の声優さんやナレーターさんが丁寧に解説してくれている動画もたくさんあります。
レッスンに通えなくても、まずは自分の声を録音して客観的に聞いてみるだけでも成長につながるでしょう。
演技に関しては舞台や朗読など、声に限らず人前で表現する機会を持つのもおすすめです。
ラジオのSNSなどを始めてみて、人前で話すことやコミュニケーション力を磨くのもよいでしょう。
宅録環境を整えてボイスサンプルを作る
現在は、スマホや簡易マイクでもある程度クオリティの高い録音ができる時代です。
自分の「声」を知ってもらうにはボイスサンプルの制作が欠かせないため、宅録環境を整えて家で録音・編集をしてみましょう。
サンプルは言うなれば”試食”です。
ハイクオリティや本気なものではなく、「こんな声を出せますよ」という自己紹介程度に、最初は短いセリフの録音でOKです。
サンプルはオーディション応募やSNSでの自己PRにも活用できるため、持っておくと色々と便利でしょう。
オーディション・養成所の入所試験に挑戦してみる
「いつか声優になりたい」と思っているだけでは、夢に近づくのは難しいものです。
まずは養成所の説明会に参加したり、初心者向けのオーディションに応募してみたりと、小さな一歩を踏み出してみましょう。
実際に行動してみることで、自分の課題や得意分野がクリアになります。
プロの指導を受けたり、仲間と出会ったりすることで、モチベーションも大きく変わるでしょう。
「向いているかどうか」よりも、「やってみること」が次への道を開いてくれるはずです。
まとめ|自分の強みを活かしてチャレンジしてみよう!
声優に向いている人には、確かに共通する特徴があります。
でも、それだけではなく「やりたい」という気持ちと「行動する勇気」が何より大切です。
自分の声を活かしたい、演技で誰かの心を動かしたい、そんな想いがあるならあなたにもきっとチャンスはあるでしょう。
最初から完璧を目指さなくても大丈夫です、まずは一歩踏み出すことが大切です。